『大車輪/Original Love』
2008 3/14 22:20
僕的レア・グルーヴ(81)
『Rare groove』
「80年代の中頃、イギリスのDJ『Norman Jay』が、70年代・JB等の影響をモロ受けしたであろう、たっくさんのソウルやファンクの音源を掘り起こし、自身のラジオ番組で流したことが始まりである」、とされています・・・。
さて、しばらく90年代のいわゆるJ-POPという枠の中で僕が感じた『和製レア・グルーヴ』でいってみます。
今日は『オリジナル・ラブ』です。これはシングル曲・カップリング曲、どちらも良くてですね、すばらしかった。個人的にカップリング曲の方から取り上げてみます。
『大車輪/Original Love』(1998年)
作詞・作曲・編曲:田島貴男
CDシングル『宝島』 カップリング曲
この時期聴いたJ-POPのほとんどがカップリング曲、正直手抜きだろ、が多い中、すばらしい。手抜き一切なし(つーかそれが普通なんだけどなぁ)、相当カッコ良い曲ですよ、これ。斬新・アバンギャルドって表現がピッタリくる曲です。車のエンジンをかける時の音とシンベ音、そこにカーボウイ風なギターのアルペジオが絡まり、歌がはじまります。そのAメロが始まる後ろでの効果音がまぁた良い。昔のゲーム、風船割りゲーム、名前が思い出せないんですけど、あのゲームの『ブ~ン』って効果音にかなり近いです。つーかですね、あんな音、使おうと思いますか?しかも歌モノで。サビでは全体が『ダ・ダ・ダ・ダ』とユニゾン、このアイディアが最高。間奏ではシタールをいじったようなあやしさで細かいスクラッチが盛り上げます。2番のAメロではサイケなシーケンスが。Aメロ+Aメロ+サビの曲構成。サビでは頭のエンジンをかける時のサンプリングが流れるんですが、ラスト、サビの繰り返しではそのままなっていて、曲の終わりと同時にやっと車にエンジンがかかり走り出します。このアイディアがまぁた憎いです。曲は終わるけど車は走り出すという。労働者の毎日を皮肉を込めて車輪に比喩した歌詞も最高のセンス。
『宝島』
作詞・作曲・編曲:田島貴男
とっても良い曲なのに、残念ながら売れなかったし、カラオケの機種で曲数の多いハイパー・ジョイにもこの曲はありません。頭のベースと怪しいシンセ音に合わせてスキャットから、打ち込みのリズムにスクラッチ、歌が始まります。メロはどこか南国風、効果音が後ろで響けば、サビからインチキスティールドラム。こう書くとなんだかとりとめのない、何がやりたいのか分からない感じがしてしまいますが、そんなことはないのがこの人(田島貴男)のすばらしいところ。すばらしい曲です。2番が終わってからくる展開の部分も効果的で、さらにその後くる荒いディストーションギターが、そのまたさらに後にくるAメロの後ろで入る爽やかなサンプリングコーラスを引き立てます。その後はサビの繰り返し。ストリングスも入ってきて豪華、展開の部分が繰り返され、どういう訳か劇的に終わるという、かなり凝った曲構成。まとめる力というか、デザインで言えば構成力の上手い作品に仕上がっています。
2曲とも最高。このごった煮の鍋を上手く噛み砕き、咀嚼し、まとめ上げるディレクション能力は並じゃないです。この人は天才だと思います。
映像探したんですが気に入ったのが無かった。ので初期ヒット曲を。完全にソウルですね。
●『月の裏で会いましょう』(1991年)
http://jp.youtube.com/watch?v=FuMwbj-AYrE
この曲もすばらしい
●『PRIMAL』(1996年)
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