『夢の中の恋人/舟木一夫』
2009 3/26 22:04
僕的レア・グルーヴ(417)
『Rare groove』
「80年代の中頃、イギリスのDJ『Norman Jay』が、70年代・JB等の影響をモロ受けしたであろう、たっくさんのソウルやファンクの音源を掘り起こし、自身のラジオ番組で流したことが始まりである」、とされています・・・。
転じて、
レコード屋にて『ゴミ』の山とされているコーナーから(主に100円コーナー)、僕だけの『宝』を掘り起こし、その中から僕的には『明日現場で回してもOK』な音源を発掘する行為。
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今日は、以前取り上げたことのある『舟木一夫』です。今回も両面共にすばらしかったんですが、B面から取り上げます。両面ジャケがありますけど多分こっちがB面だと思われます。しかし、こっちを見えるように売られてて良かった。A面用のジャケのデザインでは手に取ることは無かったことでしょう。
B面:『夢の中の恋人/舟木一夫』(1968)
作詞:島田幸一 作曲:船村徹 補作詞:古野哲哉
すばらしい曲でした。
これは和製なレアなグルーヴというよりは、完全にモンド・ミュージック、でした。僕にとっては、ですけど。
日本でもなくハワイでもなく、演歌でも歌謡曲でもロックでもなく、どこにも属さない雰囲気が曲全体に漂っていて、この雰囲気は、唯一無二の世界観だと思います。正直驚きました。いやぁ~凄いセンスです。
思うに『雰囲気』を一番大切にしたせいか、なぁんとなぁ~く伴奏が、ギターのアルペジオと木琴とバスドラ、次いで口笛・リムショット・多分ハイハットの上にタンバリン、以上の使用楽器だと思われますが、これらの楽曲で始まります。この時点でやられます。テンポは遅くも早くもない、どちらかというと静か目な曲調なので、遅く感じます。
曲構成は、Aメロ+展開+Aメロ。
3番まであります。また、舟木一夫の声が良い感じで低音がきいていて、これ以上ないっちゅうぐらい怪しさ?モンド具合を盛り上げます。エフェクトやマスタリングも見事で、とても68年の音源とは思えません。舟木一夫も雰囲気に引っ張られたのか、ねっとりと絡みつくようにねばっこく歌うので、正直隙間なんてないんですけど、終始『アァ~アァ~ボイス』がオペラ調女性コーラスによって埋められ、もうおなか一杯。さらに伴奏・間奏でも出てくるんですが、謎の口笛が重なり、さらにさらにガットギター?までもが雰囲気に任せてペロンペロンと『雰囲気ソロ』をするもんだから、モンドも沸点。音のバランスは非常に良いのに、全てが上モノに聴こえてくるほどです。
歌詞内容もこれまた御見事で、全て空想の世界。ハッキリ言いましてドラッグソングか?と思ってしまうほど。しらふじゃとても書けない詞ですよ。と、ここまで書いてスリーブを見ると『雑誌「マーガレット」募集詩』と書かれてあり、納得。
とりあえず1番を書いてみます。
『雲の流れを追いかけて 二人で走ったあの丘 青い小鳥と声合わせ 二人で唄った喜び 眠りの中に ルラルラルラ 住んでいる いつもやさしい微笑みの 夢の中の恋人よ 夢の中の恋人』
すばらし過ぎて倒れそう・・・。
珠玉の1曲でした。
A面:『夜霧の果てに』
作詞:大倉宏之 作曲:船村徹
電気ギターのリフ?ソロ?にフルート風の管が重なり、激渋な伴奏。007風とも言えますが。
これまた何とも言葉にしずらい感じで、この曲もすばらしかったです。クールで渋くて昭和でモンドで、ある意味サイケでもありました。歌のど頭、舟木一夫の、
『む~せびナクナクナクナクナクナク』
が物凄過ぎて、相当なインパクト、ガツンとやられました。ここがこの曲のポイント、でしょう。お得意のねばっこさもありますが、
ポイントで入るオルガンがサイケです。電気ギターが雰囲気で絡むセンスがすばらしくカッコ良くて、天才だと思いました、このギターの人。特に2番のサビ的Aメロのところ。リズムはブンチャチャ・ブンチャと、とある意味ウラ。
曲構成は、サビ的Aメロ+展開+エンディング的部分。
歌詞内容は、相手(女性)がさよならも言わずに夜霧に消えたって歌なんですけど、ま、通して聴いて改めて
『舟木一夫ってすばらしい歌手なんだなぁ』
と実感しました。物凄いイメージです。こういうのを個性って言うんだな、と本気で思いました。
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